今回は「トリミング」について少しお話しようかと思います。
毎回私は実家に帰ると最低1、2頭はトリミングをするようにしています。
トリミングはわんちゃんをきれいにするためなのはもちろん、健康を保つためにも必要な事でもあります。
トリミングの主な内容は、「爪切り」「耳掃除(必要な子は耳毛も抜きます)」「肛門腺絞り」「ブラッシング」「シャンプー」「カット」です。
爪は伸ばしっぱなしだと足の関節に負担がかかってしまいます。また、どこかにひっかけて怪我をしてしまう危険性もあります。
たとえ毎日30分程度のお散歩をして爪が削れるといっても、やはり爪は伸びるものですし、地面に付かない指や狼爪(人間で言う親指にあたります)はもっと伸びてしまいます。
耳の中は意外と湿っているものです。汚れもたまりやすいのでお掃除が必要です。また、トリミング犬種(トイプードル、マルチーズ、シーズー、ダックスetc...)は耳毛を抜きます。耳毛を抜くための「イヤーパウダー」を使うと簡単に抜けます。
肛門腺はだいたいウンチをしているときに一緒に出てるのですが、わんちゃんの体質によって粘土質な肛門腺だったり、液状だったりするので絞るようにしています。
上手に自分で出せてる子は問題ないのですが、出せない子は肛門腺が溜まってしまって肛門腺が破裂してしまうことがあります。
シャンプーの前には必ずブラッシングします。もつれたままシャンプーをしてしまうと余計もつれてしまい悲惨な事になります\(゜ロ\)エライコッチャ (/ロ゜)/
シャンプーはわんちゃんの体質に合ったもの物を使います。シャンプーは2回(1回目は被毛を、2回目は皮膚を洗います)、リンスは1回です。
皮膚が弱い子、オイリーな子・・・。
薬用シャンプーを使うこともあります。
カットは色々。
季節に合わせたり、デザインカットだったり・・・我が家のワンズの場合は問答無用でみんな短くなりますが(笑)まめにお手入れをしてあげられないので(T_T)
私が普段トリミングで使ってる道具をご紹介!
コーム(くし)、ハサミ、鉗子、スリッカーブラシ、爪切り
ハサミは5種類。大変切れ味が良いので取扱い注意です(笑)
ハサミのお手入れは普段はセーム皮で刃の表面を拭いて油を指す程度ですが、たまに刃物屋さんに磨ぎに出します。私の場合、使用頻度が少ないのでまだ出したことはありません(汗)
鉗子は耳毛を抜く時に使います。耳の奥の毛を抜く特に大活躍!
爪切りはハサミ型のものとギロチンタイプの2種類。大型犬の場合はだいたいハサミ型で切ります。
使い終わったら分解して入り込んだ毛を取り除いて油を指しておきます。お手入れを怠ると切れ味が悪くなります。
私のお道具箱(笑)こんな感じでしまってあります。
鉗子、コーム、スリッカーブラシ等は使い終わったら消毒をします。
トリミングテーブルも同様です。
こちらはトリミングで使うドライヤー(ハチコウ製)
トリミングサロンにあるものと同型です。
風量、温度調節がダイヤルで調節できるので便利!でも結構うるさいです(笑)
これらを使ってトリミングをすると・・・
ビフォー
アフター
トイプードルのロッタちゃんです。左目は病気のため摘出してありますが、かなり元気いっぱいで抱っこしてもらえるまでしつこく迫ります(^_^.)
トリミングの専門学校に通ってた時、先生に言われた言葉があります。
『トリマーには「体力」「精神力」「忍耐力」が必要』
わんちゃんの大きさによりますが1頭仕上げるのに2時間から3時間かかります(私はね)
体力と、仕上げようと思う意志がないといけません。
トリミング時におとなしく言う事を聞いてくれる子ばかりではありません。
爪切りが苦手な子や、水が怖い子、耳毛抜きが嫌いな子、とにかく体を触られるのを拒否する子など様々です。中には咬む子もいます。
そのような子たちと向き合うには強い気持ち(忍耐力)が必要です。
私は体力と精神力には自信はあるのですが忍耐力が・・・(@_@。疲れてくると心の余裕がなくなってしまうのです。
そこで最近音楽をかけながらトリミングをするようにしています。
実はこれはわんちゃんのための音楽CDなんです。
犬がリラックスできる波長で構成されているクラシックCDです。
お留守番させる時にながしたり、車に乗せた時などにかけると効果があるようです。
実際かけてみるとみんなうつらうつらしていました。
人間にも効果があるかは分かりませんが、なんとなく私もリラックスできます。
犬が落ち着いていてくれればそれだけスムーズにトリミングできますし、負担を掛けないで済みます。特に、老犬や心臓が悪い子には時間はかけられないので私の中でこのCDは必需品です!
さてさて、来月は誰をトリミングしましょう?